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こうちeye

土佐人力

紙芝居座代表おかもとあつしさん

09年07月08日(水)

高知に伝わる民話や伝説を題材にした紙芝居をたった一人で制作し県内各地で上演している男性がいます。「紙芝居座」代表おかもとあつしさんさんです。紙芝居を作り始めて15年、下絵から着色まで手作りにこだわり、これまで20作ほどを制作しました。アンパンマンの故郷香北町に育ち、「アンパンマンミュージアム」開館当時は事務局長を務めるなど、永く社会教育や福祉の現場で働いてきたおかもとさん。去年3月定年を待たずして役所を退職してからは、手作り紙芝居の上演を月に数回繰り返しています。かつては香北町でも街頭紙芝居が見られました。しかし高齢化の進行などとともに、街角から子供たちの笑い声は遠ざかっています。まずは故郷を元気にしたいと考える「紙芝居座代表」おかもとあつしさんです。

マグロ帝王 島原慶将さん

09年07月01日(水)

極上のトロを武器に中国のマグロ帝王を目指す土佐人がいます。上海のマグロ専門レストラン「天家」のオーナー島原慶将さん(35歳)です。土佐市宇佐の出身で、父親がマグロ船の漁労長だったつてを頼りに、大学卒業後3年で中国に築地直送のマグロ卸売り会社を設立。さらにマグロ文化を伝えたいと、レストランや寿司店など7店を展開、年商は6億を超えます。最近まで野菜でさえ生で食べない食文化の国で、トロの刺身を売りとする「天家」の成功への道のりは並大抵ではありませんでした。扱うマグロを築地直送の上質なものだけにこだわり、包丁の使い方など調理法を丁寧に教え、鮮度の落ちたものは惜しみなく廃棄するなど、常に最高の状態でお客さんに提供することで、信頼関係を築いてきました。また高知の役に立ちたいと土佐の地酒の代理店もしながら、上海での売り上げや知名度のアップにも貢献しています。故郷への愛情を強く持ちながらマグロの帝王に向かってエネルギッシュに突き進んでいます。

杉野節子さん

09年06月17日(水)

変わりゆく高知の山里を記録する杉野節子さん(68歳)。ことし日本リアリズム写真集団が主催した全国公募写真展「視点」で、大賞にあたる「視点賞」を受賞しました。受賞作品のタイトルは「里人の温もり」、プロ・アマ852人の応募の中から大賞に選ばれた作品には山里のくらしや風景が刻まれています。杉野さんが本格的にカメラを始めたのは52歳の時、県展で特選や褒状を受賞し深く写真の世界にのめりこんでいくうち、関心が山里に向かい足繁く通うことになります。今回の審査では技術面は勿論ですが、創作の姿勢も高く評価されました。飯塚審査委員長は「1・2回行って撮ったのではなく、ゆっくりじっくり地元の人たちと交流しながら完成度の高い映像に仕上げていった点が良い」と言います。「里人の元気な姿を写す」、過疎が進む中、そこに暮らす人々の元気な姿を写真で残したい、杉野さんはこれからもシャッターをきり続けます。

ユリのエキスパート

09年06月10日(水)

高知県は全国2位のユリの産地、年間約2千万本を出荷しています。そのユリのエキスパートが、高知市の「中村農園」社長中村裕司さん。現在栽培しているユリは500種、全国の生産農家に年間30万個の球根を届けています。中村さんがUターンした20年ほど前、農園で扱っていたユリは10種程、そこにオランダなど生産国の球根の自由化という大きな転機が訪れます。当時、国内では冷凍状態で輸入された球根が急激な温度変化で痛むことが多く上手く育てることが出来ませんでした。課題を克服するため、中村さんはヨーロッパに渡り球根を管理する技術「プレ・ルーティングシステム」を学びます。植える前に発芽を促進させ、芽が出る直前の温度で保存するというこの技術で1年中栽培が可能になり、全国から注文が殺到、年間20億円を越える企業に成長させました。2年前からは農園全体を会場にユリの博覧会も開催し県内外から2千人を集めました。今後の目標は新品種のユリを高知から発信することです。

ロギールさん

09年06月03日(水)

高岡郡梼原町。天狗高原に程近い小さな集落で民宿を経営するのは紙漉き職人で工芸作家のロギール・ボーガルトさん(54歳)です。オランダ生まれのロギールさんが仕事中に見た1枚の和紙。薄いのに強い、紙の中にある不思議な模様も心を捉えました。1980年単身来日、1年間全国各地の産地を巡り教えを請いました。翌年いの町に定住、伝統的な和紙の生産を学び、自ら漉いた紙で作品作りも始めました。1992年に梼原に移り住んで工房を構え、3年前に宿泊と紙漉きが体験できる民宿「かみこや」をオープンしました。宿泊できるのは1日2組だけ、壁紙から襖、障子紙と全てロギールさんが漉いた紙が使われ、体中で和紙と田舎の空気を感じることが出来ます。今、和紙作りは深刻な後継者不足に直面しています。最盛期県内に7千3百人いた職人が今は22人。また紙の原料のミツマタの畑も杉などの植林に変わりました。ロギールさんが今一番力を注いでいるのがミツマタ畑の復活で、この春1千本を植えました。成長して紙の原料になる頃、ロギールさんは日本で30年目の冬を迎えます。

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