番組審議会

第677回番組審議会

開催日

令和元年6月19日(水) 午後3時

開催場所

高知放送本社 役員会議室

委員の氏名

委員総数 7名
出席委員 7名
 出席委員の氏名
  委員長  海老塚和秀
  副委員長 清原 泰治
  委 員  渡部  淳
       森沢 孝道
       又川 晃世
       布  多恵
       亥角 理絵

社側出席
 代表取締役社長   佐竹 慶生
 専務取締役     有澤 雅章
 取締役       高木 寿隆
 取締役       山岡  禎
 取締役総務局長   山崎 由幸
 編成業務局長    越智 義久
 報道制作局長    竹島 章記
<事務局>
 番組審議会事務局長 前田 倫子

議題

*高知放送制作テレビ番組
 「日本のチカラ バカがおらんと始まらんよ
     ~おじいちゃん漁師と廃校水族館~」
  放送日時 6月16日(日)5:45~6:15

議事の概要

◇番組への意見・感想等

*全体に見た印象は良かった。しかし制作者は視聴者が「廃校水族館」を認知している事を前提にしていたのではないかと感じる。施設の事を知らない視聴者もいる。「椎名水族館」でも「学校水族館」でもない、ネーミングの由来が欲しかった。インパクトのある言葉の説明がないままなのでもやもや感が残った。

*いろいろなシーンがさらりさらりと流れて行っていたが、場面場面においては集落の過疎化の問題、漁業従事者の問題、マグロ遠洋漁業の歴史等が含まれた内容になっていて、見る人によって様々な問題を感じる事ができる番組であった。方言が出てきたのは楽しかったが、スーパーの共通語訳が違っているところがあり気になった。

*全体として見応えがあった。登場する人たちの発言すべてが分かりやすく簡潔な言葉なので、発言すべてが頭に残った。椎名というひとつの地区の話だったが、過疎化が進む地区すべてにあてはまるようなキーワードがたくさん出てきたのが印象的。30分の枠に収めるのは大変だったと思う。1時間番組にして見せて欲しい。

*流れが良く構成のバランスも良くて楽しく見る事ができた。集落存続の危機から脱しようと頑張る椎名地区の空気が感じられた。方言を前面に押し出していて地方色がよく出ていたと思う。大敷組合の仕組み(サラリーマン漁師)について説明があれば、漁師になる事を決意した青年の行動が理解しやすかったのではないだろうか。

*土佐人らしいキャラクターの魅力的な人物を絡め、地域の再生に向かうという展開がとても良かった。ただ、タイトルの裏付けになるような情報は少ないと感じた。枠の制約がある中での制作は苦心する所だと思うが、取捨選択が必要。取り上げた部分については視聴者の疑問が膨らまないようなまとめ方、情報やナレーション、映像等を入れて欲しかった。

*さらりさらりと流れて行って、感動しやすい私があまり感動しなかった。理由は安岡さんの発する言葉かもしれない。都会の人からは刺激的なものと感じるのかもしれないが、私のような活動をしている人間からするとよく聞く言葉であったりする。もっとごつごつした所があれば感動したのかもしれない。

*軸となる安岡さんの人生がよく描かれていたと感じる。全体として奥の深い番組であり、これからの展開を見たいと思わせる番組だった。漁師になる事を決意した研修生の今後、小さな集落がどう変わっていくかも見てみたいと思わせる内容だった。ラストのドローンを使用した映像は良かった。深い余韻が残るシーンだった。

次回番組審議会予定

※7月番組審議会
日 時:令和元年7月17日(水) 15:00~
場 所:高知放送本館4F会議室
議 題:高知放送制作テレビ番組
   (1)「こうちeye」内「こうちの場合」
   (2)「eye+スーパー」内「お宝発見!まちどうが」
    放送日時 (1)7月3日(水)18:15~18:55
         (2)7月4日(木)15:50~16:45