番組審議会

第683回番組審議会

開催日

令和2年1月15日(水) 午後3時

開催場所

高知放送本社 役員会議室

委員の氏名

委員総数 7名
出席委員 6名
 出席委員の氏名 
  委員長  海老塚和秀
  副委員長 清原 泰治
  委 員  渡部 淳
       又川 晃世
       布  多恵
       亥角 理絵
  欠席委員 森沢 孝道
社側出席
 代表取締役社長   佐竹 慶生
 取締役専務取締役  有澤 雅章 
 取締役       高木 寿隆
 取締役       山岡  禎
 取締役       山崎 由幸
 編成業務局長    越智 義久
<事務局> 
番組審議会事務局長  前田 倫子

議題

*高知放送制作テレビ番組 
   「人工知能で創り出せ!未知なるご当地カレー
        かまいたちの『AIカレー研究所』」
    放送日時 1月4日(土)12:00~12:56

議事の概要

◇番組への意見・感想等

*おせち料理に飽きた頃のカレーネタ、1月4日の正午に放送といろいろな意味でタイミングが良いと思った。AIがビッグデータに基づいて高知県民好みのレシピを作る、「こんな時代なのか」という驚きから番組に入って行く事ができた。「AIとどう共存するか」は時代の大きなテーマ。日本人が大好きな料理であるカレーを切り口に、身近な所でAIの恩恵に預かり共存の形もあるかと思わせてくれる、企画が光る目の付け所の良い番組だったと思う。

*面白さが掴みにくい番組であった。対決の結果は面白かったが、そこに至るまでの番組のノリや展開、とにかく段取りの悪さが目立った。食材探しの行程も、アクシデントなのか笑いを取るための仕込みなのか分かりにくく、分からないまま試食に突入した感がある。かまいたちのコメントも終始動揺を隠せない感じで、現場の空気感は大丈夫だったのだろうかと、逆に心配になった。

*企画自体が今までにない感じで、面白い。「AI」という言葉は耳にするが、その凄さが立証されるのを初めて見た。試食した50人の感想から、高知の食材はインパクトがあり高知県民は高知のモノが好きだという事が伝わって来た。イタドリ・トコブシを探す「無駄足」は、台本があってあれだけ行ったり来たりしたのか。そもそも調達出来ない食材が上がった段階でどうしてこの企画になったのか、そんなもやもやは常にあった。

*冒頭の部分の展開が早く、何が主題で何が起こるのか整理出来ない視聴者がいたのでは。新しい概念や特に横文字が絡むものについては、なるべくゆっくりと丁寧に説明して前提を作った上で本論が始まる形であった欲しい。またこれはAIの話なのだろうか。検索のアクセス数が多いものを並べただけではないのか。イタドリ・トコブシが選ばれているが、分からない人が検索しているわけで「近い食材でない」解釈もできる。しっくり来なかった。

*なぜ赤岡町での取材だったのか。そもそも番組は何を伝えたかったのか。AIの凄さを伝えたいのか、高知県の良さを伝えたいというものではなさそうだ。赤岡町を回るにしてもどこかに地図を入れる等、もっと説明が欲しかった。カレー研究家の一条さんのカレーの美味しさが伝わらなかった。本当にすごい方らしいのに、その方のカレーが分からないままだった。本当に彼女を引き立て役にして良かったのか、疑問が残る。

*関心の高い、今注目の「AI」を切り口にして、食、特に日本人に親しまれているカレーで対決させるという、非常に面白い構図の番組であったと思う。AIの定義づけや、どうやってこのレシピになったのか等の説明がもう少し分かりやすいものであればと感じた。時代がどんどん情報化してAIに流れて行く中で、人間が、地域が守っていかねばならないものは何だろうか。そういう事を考えさせられるような番組だったと思う。

次回番組審議会予定

2月番組審議会
日時:令和2年2月19日(水) 15:00~
場所:高知放送本館4F会議室
課題:「高知からJのピッチに立ちたいワケ
       ~高知ユナイテッドSCの挑戦~」
   2月1日(土)午後4時30分~5時放送