RKCアーカイブ

RKCアーカイブ
2021.07.21(水)放送

「潜水取材の歴史」のアーカイブ

高知放送には、全国的にも珍しいといわれる「水中撮影チーム」があるんです。今回は、「潜水取材の歴史」というテーマで、これまで撮影してきた中で、珍しい映像や貴重な映像を特集しました。



・「室戸岬の水中撮影(県民ニュース)」 【写真1枚目】    *昭和35年(1960)

高知放送の潜水取材が始まったのは、今から61年前の昭和35年。当時の県民ニュースでも紹介されました。ちなみに、それまで水中撮影は、全国の民放では日本テレビが一度おこなっただけで、高知放送が全国2番目でした。



・「潜水取材隊・訓練」   *平成12年(2000)

高知放送の潜水取材隊は、多い時には10人以上になり、年に一回程度、訓練もおこなっていました。カメラで撮影する人のほか、船の上につながっているケーブルを支える人など、役割を分けておこなっていました。



・「県外での撮影(日本海・カキの潜水取り)」   *平成8年(1996)

県外の放送局からの要請があって、応援撮影に行くこともありました。日本海でイワガキ漁の様子を取材したり、遠くは北海道にまで応援に行ったりしたこともあります。



・「イワシの群れにタチウオ」   *平成9年(1997)

土佐市の沖合、深さ10mほどのところで撮影したのは、イワシの稚魚の大群。そして、そのイワシを狙ってきた「太刀魚(タチウオ)」。ライトが当たって銀色に輝く太刀魚は、まさに「太刀」のように見えました。



・「アオリイカの産卵」   *平成15年(2003)

柏島では、深さ20mほどの海の中で、アオリイカが木の枝の間に卵を産んでいる様子を撮影。多い時には、100匹以上のアオリイカが、次々に産卵していきました。



・「災害報道 (西南豪雨大月サンゴ被害) 」   *平成13年(2001)

海の生き物を撮影するだけではありません。災害報道にも関わっています。土佐清水市や大月町などに猛烈な雨が降った「西南豪雨」。環境省がおこなった泥を除去する作業も、海底から撮影しました。



・「紫電改 宿毛湾で発見」 【写真2枚目】     *昭和53年(1978)

昭和53年(1978)11月、宿毛湾。陸からわずか100mのハマチ養殖のこわりの下で発見したのは、旧日本海軍の戦闘機「紫電改」。太平洋戦争末期、‘ゼロ戦’の後継機として製造され、約400機ありましたが、ほとんどが戦後に処分され、国内に残る最後の一機。33年間、冷たい海の底で眠り続けていた機体が、ほぼ原型のまま引き揚げられました。



・「夜の海中散歩 大月町西泊」 【写真3枚目】    *平成18年(2006)

大月町・西泊で、夜の9時過ぎに海に入ってみました。夜の時間は、人間と一緒。多くの魚たちにとっては、睡眠の時間でしたが、中には、活発に活動する魚も…。「ゴンズイ」は、夜になると群れになってエサを探し、カメラを向けても、逃げません。一方、カメラに気づいて逃げたのは、「タコ」。タコの後を追っていくと、突然、自分の身体に砂をかけ始め、砂の中に完全に隠れてしまいました。

そして、最後は、サンゴの産卵の様子。小さな玉の中に「卵子」と「精子」が入っていて、海面に出て、空気に触れるとはじけて受精するんです。一年の中でも数少ない神秘的な瞬間の貴重な映像でした。


高知の海が豊かだからこそ、さまざまな水中映像が残っているんですね。




「RKCアーカイブ」では、皆さまからのご意見、ご感想や、もう一度見たい特集等のリクエストをお待ちしています。番組HP、お葉書でお寄せください。

郵便番号 780-8550 高知放送「RKCアーカイブ」の係まで。お待ちしています。

採用させていただいた方には、ささやかですが、Rケーシーの記念品「クリアファイル」を差し上げます。

アーカイブ

気になる番組HPはこちら