RKCアーカイブ

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2021.11.17(水)放送

アーカイブ映像で見る「高知県の150年」

「高知県」が誕生したのは、明治4年(1871)の廃藩置県のときです。今年は、それから150年の節目の年ということで、今回のテーマは、「高知県の150年」としました。

・「高知県の誕生」

約260年続いた江戸時代の「土佐藩」が、高知県になったのは、今から150年前の明治4年(1871)でした。

・「昭和初期の高知」

その後、生活は劇的に変化しました。東京や大阪など大都市の変化が地方へ波及し、高知でも洋風建築の建物が増加和服から洋服へと着替える人も増えました。

・「伝統の紙産業」

明治時代、県内で盛んだった産業の一つが、土佐和紙に代表される「紙産業」です。この頃、土佐和紙は、海外にも多く輸出され、県内でも一番の産業になります。


この伊野町の和紙を輸送することが誕生のきっかけになったのが、「路面電車」です。

・「路面電車」  *明治37年(1904) 開業  
伊野町と高知市を結ぶ道は幅が狭く、電車が登場するまで、大量の和紙を運ぶのは困難だったんです。「土佐電鉄」、現在の「とさでん交通」は、今では、全国で最も歴史が古い路面電車となりました。

・「国鉄・高知線が開通」   *大正13年(1924) 開通

土佐電鉄が開業した20年後の大正13年(1924)。今度は、国鉄の線路が高知に開通します。最初の路線は、須崎と日下の間昭和10年(1935)年には「土讃線」が開通。それまで、海上交通が中心だった高知県にとって、国鉄の開通は、画期的な出来事でした。

・「南国博覧会」   *昭和12年(1937)

この土讃線開通を祝って開かれたのが「南国土佐大博覧会」(昭和12年)高知で初めての博覧会で、1ヶ月半で44万人が訪れるという大変な賑わいでした。

しかし、明るい出来事ばかりではありません。
その後、時代は大きく変化します。


・「太平洋戦争」   *昭和20年(1945) 

戦争です。戦局は悪化し、高知県も戦火に見舞われ昭和20年の高知大空襲では、高知市の約6割が焼け野原となりました。

さらに、戦争が終わった翌年、追い打ちをかけたのは…

・「南海大地震」   *昭和21年(1946)

南海大地震です。マグニチュード8.0の巨大地震は、西日本各地に大きな被害をもたらし、特に、最大の被害を受けたのが、高知県でした。


戦争で傷ついた県土は、昭和の南海地震で、ほぼ壊滅状態になりました。
しかし、戦災と震災という二重の苦難の中、高知県民は、前に向かって進み出しました。



・「産業(林業、漁業)」

日本中が戦後復興に向かう中、木材の需要が一気に高まります森林面積の割合が全国一の高知県からは、良質の木材が全国へと運ばれ全国の復興の後押しになったほか、県内の林業、製材業も活況を呈します

海の仕事も元気です。長い海岸線があり、目の前が太平洋の高知県400年以上の歴史があるといわれる「カツオの一本釣り」、「遠洋マグロ漁業」などが盛んにおこなわれました。

・「産業(農業・施設園芸)」

一方、農業では、温暖な気候を活かした施設園芸が発展しました。まだ、ビニールが開発されていなかった頃から、「温床」とよばれる障子紙に油を塗って固めたものを、ビニールの代りに使っていました。


・「交通の発達(飛行機)」

こうした県内の産品を全国へと運ぶため、交通も発達しました。昔から飛行機を利用する人が多かった高知県。昭和58年には、高知空港はジェット化され、高知の新しい‘空の時代’が幕を開けました。


・「さんふらわあ 登場」   *昭和47年(1972)

一方、海の便でも、変化がありました。日本初の1万トンフェリー「さんふらわあ」が登場し、たくさんの人や物、車などを運びました。

・「高知にも高速道路」   *昭和62年(1987)

陸でも、昭和62年には、高知初の高速道路がついに開通翌年には、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が完成し、県外から、多くの人が高知にやって来るようになって、県内の観光も盛んになります。


・「観光(よさこい祭り)」

高知の夏といえば、「よさこい祭り」!
昭和29年
、「戦後復興」、「市民の健康と繁栄」を祈って始まったよさこい祭りは、県外にも広く知られる人気の祭りとなり、今では、踊るためにやって来る人も多くなっています。

・「観光(高知の食が人気)」   *平成18年(2006) 「土佐のおきゃく開幕」

さらに、最近では、高知の「食」も注目されています。平成10年(1998)にオープンした「ひろめ市場」は、全国区の人気観光スポットになり、街をまるごと宴会場にする「土佐のおきゃく」も、恒例のイベントになりました。

食べ物だけでなく、「土佐流のおもてなしの雰囲気」も、県外の人に人気のよう。
先人から受け継いできた高知の県民性には、人を和ませる‘何か’があるのかもしれませんね。



大きく広がる青い海

自然豊かな緑の山々

そして、県内を流れる清流


高知にしかないもの’、‘高知だからこそできること’を、さらに探して「高知県」は、これからも歴史を重ねていきます。


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