農業の未来を、せんたくせよ。高知大学

高知大学では、施設園芸農家の栽培データをAI（人工知能）で分析・最適化する「Internet of Plants （作物のインターネット）」を推進しています。経験や勘に頼る部分が大きかったこれまでの農業を、栽培環境の最適化や光合成をはじめとした生理生態情報の見える化などで改良。経験の浅い農家でも効率的に収量を増やせるようサポートをしています。人口減少による「就農人口の減少」という問題の解決までを見据えたこのプロジェクトに、県内では多くの農家が参加しています。

この技術を、たくさんの農家の方々に使ってもらい、多くのデータを共有することで、精度をさらに高め、農業を「もっと楽しく、もっと楽に、もっと儲かる」仕事へ。そして、将来的には、化石燃料や化学肥料、農薬への依存による環境への負荷増大が懸念される農業において、「効率的な資源活用による環境負荷の低減」や「安定した収穫で食糧問題解決の一助になること」など、より持続可能な施設園芸を目指し、日夜活動に取り組んでいます。

高知大学は、「地域を支え、地域を変えることができる大学＝“Super Regional University (SRU)”」を目標に掲げ、SRUの理念のもと、地域と一体となって持続可能な社会の形成と発展を志す国立大学です。地元の文化や産業の成長に貢献しながら、質の高い教育活動を通じて地域から世界に発信できる高度な学術研究を推進しています。