アナウンサーブログ

井手上 恵
2021.07.30 金

夏季大学

ずいぶんと間が空いてしまいました。

その間に東京五輪もはじまり、高知市は猛暑日を記録し、

井手上はクーラーの効いた職場or自宅で

ひたすら試合観戦しています。アスリートってすごい~。

(いや、その間にブログ更新しなさいよ!というお叱り、ごもっともです)



さて、こちらも夏の風物詩。

高知市の夏季大学!

ことしは2年ぶりの開催となりました。

こうちeyeでは例年「ちょっとだけ補習授業」と題して

講師の皆様に、講演のこぼれ話を紹介するコーナーをやっていますが、

こちらも2年ぶりに復活です。

今回、わたしが話を伺ったのはお二人。
まず、国文学者の中西進さんです。

元号「令和」の発案者とも言われている中西さんは

万葉集の奥深さについて分かりやすく話してくださいました。

学生の頃、万葉集が古典で一番好きだったな~、と

思い出しながら拝聴しました。


中西さんに書いていただいた色紙には

「雁木の間に出入す」(がんぼくのかんにしゅつにゅうす)。

役に立たない雁と、役に立つ木。

人間はそのどちらの立場にも固定されず、出たり入ったりするのが良い、という

中国の荘子の教えを、万葉集の中で大伴旅人が引用したものです。

中西さんは「役に立たないだけではダメ。役に立つだけでもつまらない。

その間を行ったり来たりすることが『生きている』ということでは

ありませんか?」とおっしゃっていました。

深い。。そして胸にぐさりと刺さりました。

「木」だけを目指さなくていい。「雁」でいる時間も許されていいんだ、と。

わたしもこの言葉が好きになりました。大切にします。

 
そして教育評論家の尾木直樹さんにも話を伺いました。

「尾木ママ」の愛称で親しまれている尾木さんは、

柔らかい雰囲気をまといながらも、

講演の内容は、教育に関する専門的な話を、冗談も交えつつ話されていて

その熱意に圧倒されました。

「久しぶりの90分講演だったから疲れちゃったわ~」と言いつつ、

楽屋でのインタビューも熱心に話してくださいました。

尾木さんのゆるぎない信念に少しだけ触れさせてもらい、

背筋がピンと伸びる思いでした。尾木ママ、かっこよかったです。


最後は「いまどき、キュンポーズよね」と言いながら

写真撮影に応じてくださいました。笑



ことしも夏季大学ちょっとだけ補習授業にご協力いただいた

講師の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

来年も学びの機会がありますように。



いでがみ めぐみ より。
プロフィール
井手上 恵
井手上 恵
Idegami Megumi
  • 誕生日
  • 2月4日
  • 出身地
  • 鹿児島県
  • 出身校
  • 鹿児島大学
  • 入社年
  • 2012年
担当番組
TV
こうちeye(1部・2部 月~水キャスター)
好きなもの

名探偵コナン(漫画全巻所持)、果物(特に土佐文旦)、コーヒー(淹れる時間も好き)

趣味

料理(常に簡単オリジナルレシピです)、読書(司馬遼太郎「竜馬がゆく」が大好きです)、野球応援(カープファンです)

特技

冷蔵庫の中のもので30分5品の料理が作れます(ただし冷奴も一品と数える)

苦手なもの

ジェットコースター、高所、ホラー映画、辛い食べ物

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鹿児島から高知へやってきて早10年。それでも、まだまだ私の知らない高知がたくさんあるなぁと感じています。これからも高知の魅力を、みなさんと一緒に見つけて行きたいです。

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